ラ・イ・ブな授業!

授業準備・教材研究のヒントとなる情報を掲載します!

教室全体の空気を読む③

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、前々回の続き「教室全体の空気を読む(パート3)」です。

 

まずは、1回目の文章から、以下の部分を引用します。

 

生徒の主体的な姿勢をつくろうと、

生徒の興味を引く話をしたり、

生徒が自由に発言する空気を作ること

笑顔が多く、発言も多いこと

 

これらも、必ずしも

 

主体的に学んでいるサインではない

 

ということを心得ておかねばなりません。

 

そのあとに挙げた、「空気を読むためのヒント」2つ目、

 

②「ゴールのない学習」になってはいないか

 

について、今日はお話してまいります。

 

 

特に、勉強が苦手な生徒の場合、

集中力を持続させることが難しい場合があります。

 

そのような時、

 

「まずは、どうエンジンをかけるか」

 

に注力することになりますよね。

 

つまり、生徒たちに

 

「ん?何か面白そうだぞ?」

 

と感じさせ、興味をこちらの話に

引き込もうとするわけです。

 

生徒の意識をこちらに向けること

には成功するわけですが、

 

肝心なのはそのあと。

いよいよ本題に入るとなって、

 

話がまじめになってくると、

さっきまで笑顔で話しを聞いていた生徒が、

 

「ぼぉ~っ」

 

いったいどこを見ているの??と、

その覇気のない目を見ながら思うわけです。

 

だから、なるべく話は楽しいほうがいい。

えい、いっそ自分が楽しんでしまえ。

 

解説も明るく元気よく、

時には冗談を交えて楽しくハキハキと。

 

生徒の笑顔にこちらとの会話のやり取り。

なんだか楽しく1時限が終了。。。

 

こういう授業、経験はありませんか??

 

でも、

 

これではいかんのです。

 

きっと、生徒の中には何も残っていません。

なぜなら、今の例では、

 

我々の注力すべきポイントが、

ずれたままだからです。

 

「生徒を飽きさせないように」

ではなく、

「生徒に考え続けさせるように」

です。

 

生徒が集中して問題を解くのは

やはり疲れます。

でも、

 

良い勉強は、一生懸命やると

とっても疲れるんです。

 

疲れるということは、

よく考え、よく集中した証

なんです。

 

それを生徒に伝えるかどうかは別として、

生徒を勉強という名のマラソン

いや、

数十分という短い時間だと、

短距離走の方があっているでしょうか。

その徒競走に全力で臨ませたかったら、

 

「ゴールがどこにあるのか」

そして、

「そのゴールに向けて、今どのあたりなのか」

 

これを授業で明確にしながら

生徒たちを導くことが重要なんです。

 

《ゴールを示す》

「『今日のゴールは、

 登場人物の人物像を利用して選択肢を丁寧に読むこと』

だよ。これができれば、入試の選択肢問題の正答率を

大きく向上させることができるんだ!」

 

《ゴールに向けて今どのあたりかを示す》

「さぁ。では、ここで考えることは何かな?

そう、『登場人物の人物像』だったよね。

主人公の『自分』が坂道を滑り落ちていくとき、

どんな様子が書いてあったかな?『自分』の様子について

わかるところに線を引いてごらん!」

 

これらのやりとりを、

形だけまねても、

目の前の生徒が

勉強嫌いなら、

それだけではうまくいきません。

 

前提として、

「絶対理解させる」

という強い気持ちと、

「みんなならできる」

という信じる気持ちが大切です。

 

生徒の信頼をつかむまでは、

正直疲れることが多いでしょう。

 

上手く伝わらないことも多々あるでしょう。

 

でも、

 

「ゴールを伝える」ことで、

生徒は、確実に

走りやすくなります。

 

ゴールへの意志が、生徒の取り組みを

必ずや主体的にさせることでしょう。

 

授業運営に困っていらっしゃる

若手教師のみなさん。

 

是非、教室全体の空気を

客観的に眺める瞬間を作ってみてください。

また、それを習慣にしてみてください。

 

いろいろなことが好転し始めるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室全体の空気を読む

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「教室全体の空気を読む」です。

 

得点力をつけるためには、

 

生徒自身が覚えようとする

考えようとする

正解を取ろうとする

 

つまり、

主体的な姿勢

が欠かせません。

 

では、

みなさんは、生徒がどんな様子であれば、

「主体的に学んでる」

と、感じられますか?

 

ここで大切になるのが、

 

「教室全体の空気を読む」

 

という意識です。

 

いわゆる、

客観的にクラス全体を俯瞰してみて、

生徒全体がどのような様子かを感じることです。

 

感覚的に言えば、

 

「ゆるいか」

「引き締まっているか」

 

です。

 

誤解をしてはいけないのは、

以下のケース。

「静かに座っている」

「姿勢が正しい」

「問題をじっと読んでいる」

「丁寧に書いている」

「言われたとおりに動いている」

 

これらが、必ずしも

 

主体的に学んでいるサインではない

 

ということを心得ておかねばなりません。

 

生徒の主体的な姿勢をつくろうと、

生徒の興味を引く話をしたり、

生徒が自由に発言する空気を作ること

笑顔が多く、発言も多いこと

 

これらも、必ずしも

 

主体的に学んでいるサインではない

 

ということを心得ておかねばなりません。

 

①「受け身の学習姿勢」になってはいないか

②「ゴールのない学習」になってはいないか

 

これらが、「空気を読むためのヒント」です。

 

ここまでで、なるほど、と思っていただけた方は、

すでに空気を読む力がある方ですね。きっと、

そういう状況を目の当たりにし、これではまずいと

生徒に対して何らかのアプローチをされた経験が

おありでしょう。

 

もし、これらを見ても「???」ということであれば、

よっぽど優秀なクラスを担当されている(勉強が好きな子しか

いないクラスを担当されている)幸せな先生なのだと思います。

 

子供のやる気に火をつける

なんて言葉をよく聞きますが、

言うは易く行うは難し。

 

個別指導だけではなく、

集団のやる気を引き出せる力を持つには、

まず状態を見抜く力からです。

 

次回では、まず

①の状態を解説してまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

その授業で、生徒に何を残せたか

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

 

本日は、「何を残せたか」です。

 

良い授業の本質ですね。

 

「良い授業とは?」

 

その一つの答えだと、私は思っています。

 

それは言い換えれば、

 

「その生徒に、

 これからも多くのものに生かせる視点を

 学ばせることができたか」

 

というものです。

 

その問題の答えを教える、ないしは、

その問題の解き方を教える

にとどまる授業ではだめ。

 

その問題を通して、

どんな応用力につながる視点を

教えられたか

 

が大事であるということです。

 

先日、我が社の研修チームの会議において、

教科長から以下のようにお話を聞いた際、

 

思わず

 

うんうんうんうん

 

うなずきながら話を聞きました。

 

「例えば、カレーの作り方を教えるとき、

 まず野菜を切って、初めに肉を炒めます。」

のような、手順だけを教えるのはだめなんだ。

 

「なぜ、初めに炒めるのが野菜ではなく肉なのか」

を教えなくてはいけない。

 

つまり、

なぜそういうことを考えるのか、

ここに注目しなさいではなく、

どうしてそこに注目

できるのかに気づかせられる授業をしなさい。

 

なるほど。です。

 

物事の本質をとらえることで様々な事象への応用ができるようになるということは、なにも勉強に限った話ではありません。

 

与えられるものがなければ何も切り開けない、

そんな子供たちを育ててはいけないと思います。

 

我々講師は知識の発信元です。

だからこそ、その発信の仕方には、

そのような、

 

「生徒の頭が働くこと」

 

を意識したアプローチが大切になってくるのではないでしょうか。

 

是非、教材研究の際の、

ひとつの心構えに加えてくださいませ。

 

知識を与えるのは大事?

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「知識を与えることについて」です。

 

ある方の本に、

「なぜ学校に行く必要があるか」

というテーマの中で、

 

「自分の経験だけでは、

 十分な知識が得られないことも、

 学校に行く意味の一つ」

 

とあり、(部分的な書き方なので、

不十分な内容であることをご承知おきくださいね。)

 

また、別の方の本には、

 

「知識を与えるだけの教育は、

 自分で考えない子を育ててしまうので、

 知識を与えすぎないようにすべき」

 

とある。

 

そうなんです。

 

同じ「知識」についての

話ですが、見方が違う、

見る角度が違うんですね。

 

どちらが正しいとかではない。

 

どういう角度でものを見るかによって、

そのものの見え方が変わるということですね。

 

こんな話をしていると、

中学校の教科書に出てくる、

「ちょっと立ち止まって」

のルビンの壺や、顎をうずめるおばあさんの絵

が頭に浮かんで来たり、

メディアリテラシーについての

話が思い浮かびますが、

 

私は、

「生徒の頭が動く授業」をしたい

 

そう思っています。

 

だからこそ、

知識を教えることは大事であるし、

ただ教えるだけでもダメ

だと思うんですね。

 

知識は吸収されてこそ。

 

それならば、吸収されやすい状況を

作ればいい。

 

方法はいくつかあるでしょうが、

大きく大事な柱を上げるとすれば、

 

「興味をひくこと」

そして、

「考えさせること」

の二つはとても重要だと思います。

 

この話を基に、

最近の時事ネタについて、

生徒の意見を聞いてみても面白いですね。

 

雨ひとつとってみても、

「迷惑」と感じるか、

「恵みの雨」と感じるか、

見方は様々ですから。

 

よしもとばななさんの、

幸せについての話も頭に浮かびました。

買い物の途中で

卵のパックを落として

半分割ったときにどうとらえるか、

「あーあ、半分もわれてしまった」

「よかった、半分も残ってる」

 

生徒が、

わかりやすい説明を要求しているとき、

わかりにくい説明のメリットを

堂々と伝えてみましょう。

いっぱい考えさせた後の

明快な説明は、きっと、

生徒の見方や考え方の広がりを刺激するでしょう。

言葉の意味を伝える

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「言葉の意味を教える」です。

 

寒心に堪えない

 

どういうでしょうか?

 

このさきどうなるのやらと、ぞっとすることです。

 

明鏡国語辞典には、

「恐ろしさや不安に襲われ、心配でたまらない」

とあります。

 

「堪えない」には、新明解国語辞典に、

2つの意味が載っていますが、

 

こちらに当たるほうは、

「心からそういう気持ちを持つことを禁じ得ない」

とあります。

 

意味を教えるときのコツは2つ、抑えてください。

 

① どうしてその言葉が使われているのか

② その言葉からどのようなイメージを持つか

 

です。

 

「寒心に堪えない」の場合、

 

①については、「堪えない」の意味を説明することがそれに当たります。

「聞くに堪えない」という形での使い方は、

「不快でまともにそうできない」

という意味になりますので、

比べながら説明したりできますね。

 

②については、

「寒」の字のイメージです。

たとえば、「心温まる」という言葉から、

どのような気持ちがイメージできるかを生徒に問うてみれば、

反対もまた想像しやすくなりますね。

 

そして、最後にとどめとして、

「誤った例文を書いて考えさせる」

という形で頭を使わせます。

 

例えば、

「寒心に堪えないで、すべて素直に打ち明けるべきです。」

などはどうでしょうか。

この例文の狙いは……

もうお気づきですね。

「堪える」を「我慢する」の意味で使っているんです。

 

どこがどう違うのか、

また、

この例文の狙いは何か、

そのようなことを生徒に聞いても、

面白い授業になりそうです。

 

言葉の意味は、ただその正しい意味を伝えるのではなく、

その言葉がどのような組み合わせや選択で生まれているのか、

その言葉を作った人がどんなイメージでいたのかを、

一緒に考えるような、

そんなアプローチで言葉に関心を持たせられるとよいですね。

 

生徒の発言の線引きをコントロールする

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

今日は「生徒の発言の線引きをコントロールする」です。

 

ところで、

みなさんは、授業中に、

どこまで生徒の意見を反映させますか??

 

小学校高学年くらいで、元気なクラスは、

「先生!先生!先生!」と、

手を挙げて自分の意見を

「聞いて!聞いて!聞いて!」と、

全て受け止めるときりがないくらいたくさんの

意見が飛び交うことも多々ありますよね。

 

そういう雰囲気はとても大切です。

しかし、同時に、

我々には

「カリキュラムによる束縛」

も、同時に存在しますよね。

 

そんな時、みなさんは、どのくらい、

生徒の意見を受け止めますか??

 

もちろん、

このくらいが正解!

そんなものありません。

 

その授業の位置づけやねらい、

生徒たちにどの力をつけさせたいか、

どこのレベルまで見せたいか

などによって、その線引きの程度も

決まってくるわけです。

 

準備をする際に気を付けることは、

①教えなければいけないことは何か。

②どこに時間をかけるか。

③何を考えさせるか。

の3点です。

 

①については、知識として知らなければならないこと

なので、こちら側から情報を伝えることが中心で

あるべきです。

 

教えるべきことは既習事項からつなげていくことが

王道ですが、その発問から、生徒の頭が動き出した

ところで、あとはこちらからの伝達を集中して

聞かせることに注力します。

 

②と③はセットで、逆に生徒に考えさせるための

「間」を必要とします。

 

そのために、生徒からの発言は丁寧に、

特に「なぜそのように考えたのか」

すなわち、「理由を説明させること」を

大事にします。

 

それが、いわゆる、「授業に軽重をつける」

ということですね。

 

何が正しいかではなく、

何を中心に教えたいか、

何をすべきかではなく、

何を残したいかを考えて授業準備をすることが、

自然と、生徒の意見を活かした

メリハリのある良い授業につながるはずです。

 

仕事のつぶやき①

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!と、いつもなら。でも、本日は、少しのつぶやきにお付き合いを。

今朝の読売新聞の社説に、高校の新指導要領についての記述がありました。

 

「文学に親しむ機会失わせるな」

 

という言葉と共に。

 

2022年の新指導要領から始まる「現代文」の2コース化。

ひとつは、実用的文章を学び、論理力を養う「論理国語」。

もうひとつは、文学を題材にする「文学国語」。

 

「理」をより良く学ぶための「情」の分離。

 

そうともとれるので、この社説では、

現場に柔軟な対応を呼びかけています。

 

夏目漱石の「草枕」の冒頭を思い出しました。

 

「智に働けば角が立つ。

 情に掉させば流される。

 意地を通せば窮屈だ。

 とかくに人の世は住みにくい。」

 

そういう感受性をもって生きていけることが、

人に支えられることで生きていける人生を

豊かにするはずだと、私も思いました。

 

こういう動きに対して、みなさんなら、

みなさんの教え子たちに、

どんな話をしますか?

 

そういう話に垣間見る

 

「あなたらしさ」

 

に、教え子たちは心動かされるのだと

 

私は思うんです。