ラ・イ・ブな授業!

授業準備・教材研究のヒントとなる情報を掲載します!

そこんとこ、知りたい①

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「枕詞と序詞のちがい」です。

 

国語の授業をしていると、

 

説明に困る!

 

というポイントが必ず出てきますね。

 

本日は、そのお助けシリーズ第1弾です。

 

和歌の知識で、生徒に伝えるときになかなか手こずる、

 

「枕詞と序詞のちがい」

 

ここについて、中身を整理したいと思います。

そのまま生徒に伝えられるよう意識して

まとめていきたいと思います。

 

まず、それぞれの共通点。

それは、

 

「ある語を導き出すために置く」

 

ということです。

 

 枕詞も、序詞も、その語を聞くことで、

次につながる言葉がすっとつながるわけです。

 

では、それぞれの違いは?

大きく、3点。

「音数」

「導かれる語」

「訳」

です。

 

枕詞は、多くは五音。

序詞は、音数が自由。

 

枕詞は、導かれる語が決まっている。

序詞は、決まっていない。

 

枕詞は、ふつう訳さない。

序詞は、訳して、具体的なイメージを付け加える。

 

と、こんな感じです。

 

それぞれの性質を整理できたら、

あとは、

具体的な例を示せば、

生徒は笑顔に。

 

枕詞

たらちねの → 母・親

あしひきの → 山・峰

しろたえの → 衣・袖・雪など

ちはやぶる → 神

あをによし → 奈良  

 

序詞

多摩川にさらす手作り → さらさらに

(「多摩川にさらす」は、「多摩川で水洗いをする」

そのきめ細かい水の流れに水洗いをする手織り布のように、

さらにさらに[サラサラと、もっともっとを掛けています])

 

似たような働きを持つ二つの言葉だからこそ、

 

①クローズアップして

②共通点と相違点の整理

③具体例で納得

 

の、3段階でたたみかけていきましょう!

 

選択肢の言葉

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「選択肢の言葉」です。

 

要は、

 

語彙力が無いと、

正しい選択肢が選べない!

 

と、強く訴えたいんです。

 

たとえばみなさん、

 

「ひがむ」

 

という言葉の意味、正しく説明できますか?

 

「うらやむ」

 

と、イコールですか?

 

傍線部の言いかえ問題のとき、

「ひがむ」と「うらやむ」が、

同じように感じる生徒は、

その選択肢を選ぶでしょう。

 

しかし、

実際は違います。

 

「ひがむ」…素直に受け取らず、自分だけが損な立場にいると思いこむこと。

「うらやむ」…人の幸せを見て、自分もそうなりたいと思う。

 

こういう違いに敏感であること。

そういう語感を磨く授業であること。

 

子供たちの読解力を上げるためには、

欠かせないことであると思います。

古文指導の落とし穴

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!本日は、「古文指導の落とし穴」です。

 

古文が苦手な生徒には、

 

「細かく区切って」

 

練習をすることをお勧めになっている皆さん。

 

その方法、決して間違っているわけではありませんが、

 

気を付けてください。

 

区切って訳すことが当たり前になりすぎると、

古文の作っている文章の流れ

が見えなくなることがあります。

 

 

たとえば、『沙石集』の中から、ある部分で、

 

「酒を水に入れて売るが」

 

とあります。

 

これを、どう訳しますか?

 

「酒を水に入れて売ったのだが」

 

つまり、逆接の流れのように感じますね。

 

しかし、後ろのつながりと一緒に見てみましょう。

 

「酒を水に入れて売るが、罪なること」

 

こうすると、流れがつかめ、意味が変わります。

 

「酒を水に入れて売る〈こと〉が、罪であること」

 

となるわけです。

 

つまり、古文が苦手な生徒に、

 

文章を短く区切って、丁寧に読ませることは

決して悪くないのですが、

同時に、

 

「文章で、今、どのようなことを述べている最中なのか、

その部分を、全体の中の一部であることを忘れずに読むこと」

 

その大切さを伝えていってください。

 

木を見て森を見ず。これは、文章読解力について、

どのような性質の文であれ、危険な読み方です。

 

文章を俯瞰する意識をすぐに持たせられなくとも、

指導する側としては、いつも意識しておきたいものです。

 

その際にはぜひ、上の例文を用いて説明してあげてください。

 

 

受信と発信の違いを理解した上での授業

みなさんこんにちは!

授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「受信と発信」です。

 

聞いて、見て、認識して、

「わかった」

と思っても、

それを自分で表現するとなるとまた別です。

できないんです。

 

例えば、中2に、英語の受動態を教えるとして、

Mickey is loved by everyone.

と、いう文の構造を理解させても、

そこにalwaysなどの、頻度を表す副詞を入れこもうというようになった場合、途端に書けなくなる。

 

そこで、

「発問」を変えるんです。発問を変えて、「生徒の作業」を変えるんです。

 

Mickey is loved by everyone.

Mickey is always loved by everyone.

 

並べて書けば、語順は当然その場で理解するでしょう。しかし、別の解説を聞いたり、問題を解いてるうちに、記憶はあやふやになります。

 

だから、指示を変える。

1文目の

Mickey is loved by everyone.

を見せた後に、

「じゃあ、今度は、

『ミッキーはいつもみんなに愛されている。』を、英文にしてごらん。」

と、

指示をアウトプット作業に関わるものにする。

 

それだけで、生徒の頭の動き方が変わります。

さらに、

 

次は、

みんながミッキーを愛している。

と、書いてみよう!

 

とはやらない。

 

ただ、

今まで習ったことを使って、

書き換えてごらん。

 

でいいんです。

 

受信と発信

違います。

 

発信するために、どう頭を使うかを

鍛えられる発問力を大切にしましょう。

 

勉強が手段であること。

みなさんこんにちは!

本日は幼なじみの結婚式。

こういう冠婚葬祭の行事に参加した時に、いつも思うことは、

「自分の仕事が、生徒たちのきっかけ作り」

であることです。

 

勉強は、幸せに生きるための手段

 

その事を忘れずにいたいと、

周りの人達の涙や笑顔を見ながら、

いつもそう思うんです。

 

 

 

自分の言葉がどう伝わるか

 みなさんこんにちは!

私の同期の講師の授業をビデオで見ていた時、授業の中でこんなシーンが。

 

(生徒が、みんなに考えさせたい時間の中で、ふと答えを言ってしまう)

 

「なんで言っちゃうのー」

 

「台無しー」

 

「でも、賢ーい」

 

この次の一言が発せられるかどうか、ここは講師の人間力が出るところ。ここが大切なところ。

 

言葉をどう受けとったかに、いつもアンテナを張って授業をすること。大事です。

国語【助詞とは】

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「助詞とは?」です。

 

国語の先生になりたて、

アルバイトで講師をしているけれど、

文法を教えるのが苦手、

等の先生方。

 

文法は、ちゃんと教えられると、

生徒の笑顔はとても作りやすいんです。

 

なぜか。

 

①例文を作りやすい。

②普段使っている言葉とイメージが結びつきやすい。

 

今日は、

「先生、助詞って何??」

 

こんな質問を受けた時に、絶対に押さえておきたい

説明のポイントをまとめておきます。

 

まず、「助詞」は、

 

【単語の性質】

①単語であること。(日本語の最小単位)

②その中でも、付属語であること。(単独で文節がつくれない。すなわち、自立語にくっついて使われる。)

③活用しないこと。(文中で形が変わらない)

 

【働き】

①付いた語と、その他の語の関係づくりをする。(関係助詞)

②意味を付け加える(添加助詞)

 

助詞の種類】

4種類ある。

 

①格助詞(主に体言(名詞)に付く。主語や修飾語、並立の関係などをつくる)

②接続助詞(主に用言(動詞・形容詞・形容動詞)に付く。文と文や言葉と言葉を接続し、順接(因果関係)や逆説、補助の関係などをつくる)

③副助詞(意味を添える)

④終助詞(文末について意味を添える)

 

助詞の種類の説明については、少し時間をかけての説明が必要ですね。

質問対応について、すべての説明には、時間がある場合や、

次に話せるタイミングがある場合で扱いたいところです。

 

しかし、

品詞の説明をするときに、皆さんに意識して

いただきたいことは、

 

「その品詞の単語全体の中での位置づけ」

 

これを、きちんと生徒に意識させること。

 

「その品詞の働き」

 

これも、きちんと生徒に意識させることです。

 

生徒が、

「なるほど~、そういう言葉なのね」

 

という感覚を持てるように、丁寧に説明することが大切です。

 

まずは、上記の「助詞の基本性質」

をスムーズに、自分なりに

「こういう言葉や例で説明したらわかりやすいな」

というものを考えながら、

 

生徒に説明することを楽しんでくださいね。