生徒の発言の線引きをコントロールする
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!
今日は「生徒の発言の線引きをコントロールする」です。
ところで、
みなさんは、授業中に、
どこまで生徒の意見を反映させますか??
小学校高学年くらいで、元気なクラスは、
「先生!先生!先生!」と、
手を挙げて自分の意見を
「聞いて!聞いて!聞いて!」と、
全て受け止めるときりがないくらいたくさんの
意見が飛び交うことも多々ありますよね。
そういう雰囲気はとても大切です。
しかし、同時に、
我々には
「カリキュラムによる束縛」
も、同時に存在しますよね。
そんな時、みなさんは、どのくらい、
生徒の意見を受け止めますか??
もちろん、
このくらいが正解!
そんなものありません。
その授業の位置づけやねらい、
生徒たちにどの力をつけさせたいか、
どこのレベルまで見せたいか
などによって、その線引きの程度も
決まってくるわけです。
準備をする際に気を付けることは、
①教えなければいけないことは何か。
②どこに時間をかけるか。
③何を考えさせるか。
の3点です。
①については、知識として知らなければならないこと
なので、こちら側から情報を伝えることが中心で
あるべきです。
教えるべきことは既習事項からつなげていくことが
王道ですが、その発問から、生徒の頭が動き出した
ところで、あとはこちらからの伝達を集中して
聞かせることに注力します。
②と③はセットで、逆に生徒に考えさせるための
「間」を必要とします。
そのために、生徒からの発言は丁寧に、
特に「なぜそのように考えたのか」
すなわち、「理由を説明させること」を
大事にします。
それが、いわゆる、「授業に軽重をつける」
ということですね。
何が正しいかではなく、
何を中心に教えたいか、
何をすべきかではなく、
何を残したいかを考えて授業準備をすることが、
自然と、生徒の意見を活かした
メリハリのある良い授業につながるはずです。