ラ・イ・ブな授業!

授業準備・教材研究のヒントとなる情報を掲載します!

やりたいことと、やるべきことはちがう

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「与え方」です。

 

言い換えれば「伝え方」の違いです。

 

目の前の生徒が,

自分で計画的に学習できる子であれば、

教師は楽なものです。

 

その子の弱点を見抜いて、

やるべきことを指示すればよいのですから。

 

でも、

 

ほとんどの子たちは、

 

みんな、

 

「そういわれても、やっぱりいつもの自分のやり方」

 

となりますよね。

 

だから、たとえば、

 

生徒のできないところをできるようにするために、

「まずはやるべきことを書き出して整理するところから」

といって、自作のToDoリストのようなものを渡し、

 

一緒に計画を立ててみる。

 

やることは、なるべく具体的に書いてみる。

 

そうすることで、自分のやりたいことが見えやすくなるから。

 

とか言って、その場では一緒にやっても、

 

翌日には、そのリスト自体をもう見なくなっている。

 

なんてこと、

結構繰り返されたりしますよね。

 

もちろん、きちんと、なぜそれが必要なのかを丁寧に

説明する必要はあると思います。というか、どんな目的で

作ったものだから、どのように使ってほしいかを丁寧に

説明することはとても大切なことですよね。

 

でも、

 

肝心の生徒自身が、

それを本当に大切なものであると

認識することが重要です。

 

そこで、

前置きが長くなりましたが、今日の本題。

 

「伝え方」

 

です。

 

ToDoリストを提示して、

そのままそのリストの使い方を丁寧に説明する。

 

そのように、普通の展開をするよりは、

まず、以下のように投げかけてみてはどうでしょう。

 

「成績が伸びない子の共通点って知ってる??」

 

ほら、ここで、聞いている生徒の気持ちになると

 

「えっ?」

 

って、なりますよね。

これが大事。

聞く構え形成ですね。

 

そして、こう続ける。

 

「それはね、やりたいことばっかりやっている子だよ」

 

次は、その真意の解説。

 

「やりたいことと、やるべきことは

 いつも同じではないよ。

 むしろ、違うことの方が多い。」

 

「でも、僕らはえてして、

 自分のやりたいやり方を続けていたいんだ。

 だから、もしそれが他と比べて効率の悪いやり方で

 あったとしても、ついつい続けてしまう。」

 

こんな話を挟んだ後に、そのToDoリストの狙いと効果を話したら、

生徒の反応、違ってきますよ。

 

この話をしたからといって、

リストをすぐに紛失する生徒がいなくなるわけではないですが、

 

少なくとも、

 

行動が主体的になる。

 

主体的な行動は、変化の第一歩です。

 

みなさんも、是非、

生徒の聞く構えを形成する

 

「伝え方」

 

いろいろと試してみてくださいね。

長々と読んでくださって、ありがとうございました。

この話が少しでも、皆さんのお役に立てたら幸いです。