教師の生徒対応のヒント⑦
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!本日は生徒対応編です。先生がたの授業の参考になる「すぐに使える!」
というネタをお伝えしていきますね!
本日は、
「のせる」
です。
どの子が、どんなふうに頑張っているのか
ここにアンテナを張っておくことが、授業の際にも生きます。
たとえば、英語が得意で数学が苦手な子がいたとします。
その子は、苦手な数学の勉強からずっとずっと逃げてきました。
ところが、中3の夏になって、数学の質問に来ることが増えました。
その後も、自習室で数学の問題を解いていることをよく見かけるようになりました。
私たちは、生徒の生活のすべてを見ているわけではないので、その流れの中で起きているささやかな変化から、生徒自身のこだわりや気持ちの込め方を感じられるように意識しなければいけません。しかし、そういう変化をしっかりと受信して、クラスの中で一言触れるだけで、その生徒の学習は確実にノリます。
もし、その生徒が宿題を忘れたら、
生徒:「先生、宿題を忘れてしまいました」
教師:「ちゃんとやろうよ。」
ではなく、
生徒:「先生、宿題を忘れてしまいました」
教師:「今は数学への意識が強いのかもしれないね。
勉強しているのはわかっているから、
バランスをしっかりね。
武器の英語力もしっかり磨くんだよ。」
注意されているはずなのに、クラスの中で認められている
そういう働きかけをしてやります。
これが、生徒を
「のせる」
ための、一つの方法なんです。
何気ないやり取りですが、とっても大切です。
生徒も教師も、お互いに人間同士ですから、
ただただわかりやすいというだけでなく、人間同士の
「信頼関係を構築すること」
が、その授業の集中力にどれだけ影響してくるかは、
みなさんにも容易に想像していただけると思います。
「生徒を、そのクラスでヒーローにする時間」
これを、我々が日々生徒を見て感じられる感覚、きっと、この生徒はこんなふうにすごしているんだろうな、とか、こんな悩みを持っているかもしれない、など、生徒の日々の動きや変化を察知するアンテナから受信した情報とやり取りをもとに創り出すこと。これが、とても大切なんですね。