教師の生徒対応のヒント③
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長ハッシーこと、橋本雅由です。本日もちょっと話がそれて、生徒対応のネタになることを書きます。
これからも、
「すぐに使える!」
というネタを用意して様々な具体的経験をお伝えしていきますね。
本日は、
「クラスで競う雰囲気を作る」
です。
前回もお話しましたが、クラスの雰囲気は生徒の成績の変化に大きく関わってきます。
みんなでライバル意識を持って健全に切磋琢磨できる環境であれば、子供たちの成績は必ず伸びてくるでしょう。
ですが、そこで大切になるのが、
「どうして競い合うほうが伸びるの??」
という生徒の疑問に答えられること。
いや、それよりもむしろ、
「絶対競い合ったほうがいいじゃん!!」
と、納得させること、ですよね。
そのためには、
「心をつかめるたとえ話」
がとても有効です。
そこでおすすめなのが、この本。
この本のすごいところは、
「参考文献だけで、33ページが費やされていること」
つまり、それだけたくさんの事例が載っているということなんです!
その中の1つをご紹介します。
「レーダー開発の舞台裏にあったドラマに学ぶ」
話の内容はざっくり以下の通りです。
第2次世界大戦中、イギリスがドイツの猛攻撃にあっていた中、イギリスは「キャビティマグネトロン」というマイクロ波を発明。性能の良いレーダーの実用化に進む。
しかし!
ドイツの攻撃を受ける中では、マイクロ波レーダーを大量生産ができない。
そこで!
同盟国のアメリカに開発を頼む。それを受けたMIT(マサチューセッツ工科大学)は自国内で開発を進める。
しかし!チャールズ川付近での実験は失敗の連続!
その原因はなんと!
チャールズ川の近くでハーバード大が秘密裏に進めていた妨害電波の実験だった!
その原因に気づいたMITとハーバード大の「健全な競争」は、
「ものすごい性能のレーダー」と「ものすごい性能の妨害電波」を生み出した。
それにより、イギリスとドイツの形成は完全に逆転。歴史が動いた。
という話。
「だからね、みんな。ライバルはすごい力を育てる源なんだよ。みんなで自分のベストを尽くすと、みんなの力が伸びるんだよね。だから、みんなで気持ち良く競争しよう。良い人の姿勢をまねしよう。良い人の学習方法を盗もう。そして、もっと良い方法はないかと考え、工夫してみよう。そういう一生懸命な姿勢にあふれたクラスは……」
「みんな伸びる。」
と、こんな感じで生徒に話してみたら、子供たちの目は、キラキラしていましたよ♪
そのほかにも、
「マッシュルームチャレンジ」の話 や
「アウシュビッツ収容所で生き残った人」の話 など、
引き込まれてしまう事例がたくさん載っています。
まだ読んだことがない人はぜひご一読を!
そして、生徒のモチベーションを変える対応にお役立てください!!