自ら意欲的に取り組むスイッチを押す①
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!
本日は、「生徒対応」のコツです。
本日は、「取り組ませ方」
について、少しお話をしたいと思います。
「苦手科目=嫌いな科目」
というケースは多いですよね。
すると、自然とその強化とは距離を置きたくなるもの。
生徒の取り組みも自然と悪くなります。
きちんと授業を受けているということは、
おとなしく座っていることではなく、
頭がきちんと働いていること
です。
生徒の様子を見て、生徒の目を見て、
その子がちゃんと授業に入ってきているか
ちゃんと授業についてきているか
ということに、我々教師はきちんとアンテナを張っていなければ
なりません。でも、相手も当然人間ですから、集中しているときも
そうでないときもあります。
集中していないことがたびたび、もしくは、毎回のように
ぼうっとしている様子が目に付くと、ついつい生徒を注意したくなります。
それが、相手の生徒にとって「嫌いな教科」だった場合は、
「熱意を持った指導によって、
逆に生徒のモチベーションを下げる」
ということにつながるわけです。
前置きが長くなりましたが、
では、どのようにすれば生徒が自ら意欲的に取り組むようになるか?
ポイントをいくつか挙げますね。
①ゲーム感覚でいつのまにかのめりこませる
②短時間で成果を実感できるトレーニング方法を提示する
③きちんと教えて、そのティーチングの後にすぐ同じ内容を自分でやらせる
といったかたちです。
今回はまず、①についての具体例。
例えば英語などは、圧倒的に「反復」が大事になってきます。多くの著名な英語の先生がたも英語をスポーツにたとえるなど、その反復の重要性を訴えてらっしゃいますよね。
でも、英語が苦手な生徒には、どのようにアプローチすればいいのか?
だって、頭では大切だって理解できても、
心でその作業にブレーキをかけてしまうわけですから。
生徒に配られた例文集には、1ページに10文以上の英文が並んでいるとします。1文自体は長くなくても、それだけ集まれば、英語の苦手な生徒にとっては大きな壁として目に映ることでしょう。そうすると自ずと
「どうぜおぼえられっこない」
「いやだな~」
「はやくおわらないかな~」
という、集中できていない状態へと突入してしまいますよね。
さて、みなさんならどうしますか??
私がその時に選んだ方法。それは、
「沢山の分の中から、発音された単語を探すゲーム」
でした。
生徒たちに趣旨を伝え、「単語を探すためには音がわかるようにしておかなければならないから、一通りまずは一緒に読んでいこう。その際、聞こえた音に近い形でカタカナでメモしてもいいよ。まずは、音を分かろうとしようね。」と伝えます。
その作業の後、いよいよ宝探しゲームです。
「レベル1!『Ⅰ』(アイ)」
とか言って、見つけたら手を挙げてスペルを伝えます。
その際、見つけられなくても焦らず、友達の答えを自分に生かす
という考え方で、その場で一生懸命覚えようとする。そして、次の
問題が出た時には、また頑張って探すように仕向ける。探す範囲に、
わざとヒントを与えてもいいかもしれません。
そうやって、ワイワイしながら見つけた単語について、少し派生する
内容を、なんでもいいからセットにして伝えてやるんです。
例えば、例文から「us」を見つけさせたら、残りの
「we」「our」「ours」も、セットで紹介するとよいんです。
「ウィーアワーアスアワーズ」のコーラスリーディングの反復も忘れずに。
これはほんの一例ですが、
「表記でのまとまり通りに授業しなければいけない理由なんて、
生徒の意欲に火をつけることと比べたらなんでもないこと」
ですよね ♪
長々とお話してまいりましたが、
次回の記事でも同じ内容を扱ってまいります。
生徒の成長には、当然我々の努力も必要ですが、
もっと大切なのは、その生徒自身が意欲的に取り組むことです。
これからも、良い授業を一緒に追求していきましょう!