授業のネタ《教科編》社会①
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長ハッシーこと、橋本雅由です。本日は授業のネタ。社会編です。
これからも、先生がたの授業の参考になる「すぐに使える!」
というネタを用意して様々な具体的経験をお伝えしていきますね。
本日は、
「時差の教え方」
です。
時差は、教えるときに、
地球が一周360°、24時間で一周するから、
1時間あたり360÷24=15°
15度で1時間の時差が生じる。
ここまでは当たり前ですね。生徒たちの理解自体も難しくないと思われます。
しかし、
時差の授業のわかりやすさは、ここからが違い。
時差の理解が苦手な生徒には、以下のフレーズを使って説明することをお勧めします。
《時差が苦手な子たちにはこのセリフ!!》
- 時差は永久に変わらない!ある国とある国の間に変わらない時間でずっとある。
- 時差があるのは、地球上にある場所が違うから。場所が違えば、日が当たるタイミングも違うにきまってる。だから、朝が来るタイミングも違う。こっちの朝と、こっちの朝のタイミングの差。それが時差。
- 時差を考えるときは数直線がお勧め!数直線は、地球の周り(赤道)に巻いたリボンを外した感じ!リボンの中央にはイギリスの旧グリニッジ天文台を通る軽度0°ライン!
- 日付変更線だけじゃイメージできない。日付が変わるタイミングの、「地球の1周が始まる地点」をイメージしなきゃ。(地球儀を持ってくる)
- 地球儀の地球を支えるフレーム(緯度の角度が刻まれている孤の形のフレーム)を、1日のスタートラインに見立てる。
- 地球儀の地球をクルクル。このフレームを通り過ぎた瞬間がハッピーニューイヤーね。
- そうすると、日本を追って、中国が、次にインドが、次にサウジアラビア……ほら、いろんな国が、このフレームを通過して、新年を迎えてるね。そのスタートが、この日付変更線ね。
- 日本の時刻と外国の時刻はどちらかにあわせて考える。問題の中で移動するときは、こんがらがらないようどっちかに合わせる。そのときに時差を利用しよう。
- 東経どうしとか、西経どうしとか、同じ経度どうしの差は引き算。東経と西経の差は足し算で角度差を求めること。(数直線で見せて)
- 日付変更線を挟まない角度を用いること。もし、日付変更線を挟んでとあったら、その角度を360から引いて出た角度を、時差を求めるのに使う。
どんな言葉を使うか。どんな見せ方をするか。それによって、その単元が難しく感じるか簡単に感じるかが変わります。
時差を教えるなら、数直線の板書と地球儀があれば、あとは上のフレーズを利用した説明力で完璧!!時差嫌いを無くせます!!
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地球儀は高いですが、一個あるのとないのとでは大違い。生徒のためにも、100均で売っているような小さな、シールがずれているようなものではなく、きちんとしたものをひとつご用意ください。そして、その地球儀のフレームも上手に利用しながら、時間の流れや、日付が変わるタイミングを上手に生徒にイメージさせて、時差を考えるコツをつかませてくださいね!!
難しいことをやさしく教えられる。これ、最強ですよね。