言い換え上手は説明上手
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!
本日は、「言い換え力」です。
説明の「上手さ」に多大なる影響を与える
「言い換え力」
たとえば、
テレビでもたくさんの司会を務める
フットボールアワーの後藤さんのツッコミは、
その中心がいわゆるメタファー(比喩表現)。
その場で的確に、しかも、
「多くの人が、同じようにイメージできる的確なたとえ」
を絶妙な間で入れ込んでいく。まさに名人芸。
これは、単に面白いだけではなく、
「大勢の頭を同時に動かす」
という、
集団授業ではとても大切になる説明力に直結する力
なんですね。
でも、
皆さんが後藤さんになる必要はありません。
いきなり名人芸でなくていい。
一つ一つの言葉を、別のわかりやすい言葉に置き換えるとしたら?
ということを考え、
その答えを頻繁に意識して書きつけていくことが大切なんです。
もちろん、これは一朝一夕にできるものではないです。
それこそ、三日坊主で終わってしまうことが大概かもしれません。
でも、少なくとも、
何かを「教える」という立場のみなさんが、
ある教材研究をするときに、
そこにある言葉を、
たとえば、年端もいかない子供たちに説明するとしたら?
という意識を持つか持たないかで、
その言葉をかみ砕く習慣が全く違ってきます。
たとえば、「厳か(おごそか)」という言葉を、みなさんならどのように説明されますか?厳かの意味である「いかめしいさま」という、
広辞苑に載っている言葉をそのまま伝えても、生徒たちはきっと
なんのこっちゃい?
ってなります。
きちんとしていて、雰囲気が重くて、なれなれしくできない、
どこか近寄りがたい感じ。
このように説明されると、少しイメージがわきやすくなりますよね。
もちろん、説明には自分なりの言葉のかみ砕き方が入り込みますから、
これが100%その言葉のニュアンスを表す説明かと問われたら、
辞書を作られるような言葉のプロの方々から見たら
その説明はどうなの?
と言われてしまうようなこともあるかもしれません。
でも、まずは、自分がピンと来ない言葉や、生徒たちがきっと
ピンと来ないであろうという言葉を、いったんはとらえやすいと
思われる言葉に置き換えてやること。そういう意識をもって、
辞書と向き合うことがとても大切なんです。
〇〇って、どういう意味?
この発問だけでも、生徒の頭の働き方は格段に変わります。
生徒たちの
「あ~、なるほどぉ~!」
という言葉や表情を、たくさん作っていくことが
我々教師の役目ですよね ♪
さあ!みなさん!辞書を引きましょう!!
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