用言の活用(動詞・活用の種類編)のネタ
みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!
本日は、「用言の活用」です。
現代文での動詞の活用の種類は全部で5つ。
①五段活用
②上一段活用
③下一段活用
④カ行変格活用
⑤サ行変格活用
ですね。
文法の授業の面白みは、なんといっても
「自分で文が自由に作れること」
です。
文法を身につけるまでは大変ですが、
一度整理された知識は消えないので、
次第にねらいをもって例文が作れるようになります。
まだ駆け出しの先生方、是非いろいろと
楽しい文章を作ってみてくださいね。
もちろん、楽しいと言っても、品のある文章を(笑)
活用形の種類のことを一通り教えた後には、
こんな問題を出してみてください。
「じゃあ、この二つは、それぞれ何活用かな?」
①着る
②切る
どちらも「きる」ですが、その活用は異なります。
そもそも、活用表を書いて、未然形から命令形まですべてを確かめれば済む話なのですが、それでは面倒であるということで、未然形の変化の仕方だけを見て判断するのがセオリーでした。
①着る は、 未然形にするために「ない」につなげると、
「きない」
②切る は、 未然形にするために「ない」につなげると、
「きらない」
となり、
アンダーラインを引いた活用語尾の部分が
ア段の音から始まる②は五段活用、
イ段の音から始まる①は上一段活用となりますね。
先生の皆さんにはわかりきっていることですが、
どんな言葉を使って生徒に説明するかは、意外と大切です。
生徒たちが、「なるほど~」と思うような例を挙げることで、
生徒たちの文法への意識が前向きになります。
そのためにどのような展開をすればいいか。もちろん、
ただなるほどと思わせるだけでなく、
上の質問にきちんと答えられている子は、
セオリーを理解して、問題でも正しい判断ができる子ですよね。
そうやって、「できる」ところまで確かめられます。
これが大事。
「わかる」だけではなく、「できる」まで。
おまけに、じゃあ、この部分は何活用?
「勉強をした」
といって、アンダーラインの部分を上一段活用だと思わせる(実際に、生徒に多いまちがいです)ように持っていくのも面白いですね。
こたえはもちろん、サ行変格活用です。
これは、「ない」をつけて「ない」の上の音を伸ばすという
これまでのセオリーでは解けない問題ですからね。
さあ、先生たちが例文づくりを楽しんで、その例文を使って
生徒たちの文法嫌いをひっくり返してしまいましょう!