ラ・イ・ブな授業!

授業準備・教材研究のヒントとなる情報を掲載します!

わかりやすい授業・・・

みなさんこんにちは!授業力向上委員会会長(現在の会員は私だけ(笑))橋本雅由と申します!みなさんの授業の中で「すぐにつかえるネタ」をお伝えしたいと思います!

本日は、「わかりやすい授業の逆」です。

生徒にとってわかりやすい授業
とはどんな授業でしょう?

説明の言葉が易しくてわかりやすい。
イメージが浮かびやすい。
言葉がゆっくりで聞き取りやすい。
順序良く説明してくれる。

などでしょうか。

確かに、生徒にとってわかりやすい授業はとても助かります。

大体にして、

「わかりづらい」=「苦手」

という構造になりやすいですものね。

しかし!

本当にわかりやすいだけでよいのでしょうか??

以前の記事でも書いたように、

わかりやすい授業≠得点力の上がる授業

なんです。この二つの授業は決してイコールではない。

なぜなら、

生徒が得点力を上げるためには、

生徒自身の頭で考えるトレーニングを
しなければならないからです。


では、どうすればそれができるのか。

その答えの一つは、

「説明しすぎないこと」
です。

でも、それってどうやるの??

細かく分けて説明すれば、いくつかの方法があります。

本日は、そのうちの一つ目をご紹介しますね。

その方法とは、、、

「生徒が知ってること、気づけることはすべて生徒に言わせる」
です!

??? そんなこと言われたって。。。という感じですよね。

でも、実際にやってみると、そんなに難しくないです。

質問は、以下の流れをパッケージにして使いまわします。

《発問のパッケージ》
①何を答える問題?
②どこを見る?
③次に何する?
④他に気を付けることは?
⑤答える条件は?
⑥だから答えは?

といった感じですね。

生徒と同じ問題を見ながら授業をするわけですから、

普段教師が言っていることをそのまま生徒に言わせる

ようにすればよいわけです。すると、生徒たちはただ

講義を聞いているときよりも

主体的に授業内容に

頭を動かすことになります。

当然、慣れないと

「しーん・・・」

という何とも言えない「間」が生まれて、

話が途切れるのが気持ち悪い方はついつい

自分で説明を始めてしまうかもしれませんが、

こはちょっと待った!!

生徒の発言を信じて、いつもの倍の時間、

生徒の声が聞こえるのを待ってみましょう。

もし、3倍待っても聞こえなかったら、

答えを……言いません。ヒントです。

特に、その問題において

絶対に生徒に気づいてほしい

と思うところは、絶対に生徒に言わせるまで

こちら側が譲らないようにしましょう。

そうやって、

教師は発問を中心に、

生徒は考え方を説明したり、

発言することを中心に。

そうしていく中で生徒たちが自分自身の頭で

ヒントに気づけるように導くわけです。

こういった授業にも当然デメリットはあります。

たくさんの問題を扱いづらくなるということです。

生徒に考えさせる分、授業の展開スピードは

確実に落ちます。しかし、問題をじっくり考える

姿勢を生徒につけることを目的とするならば、

そういう授業の回があっても

私は良いと思うんです。

親切な授業、わかりやすい授業は、

時に、生徒が自分自身の頭で考える力を

育てない授業になってしまいます。

本当に良い授業とは??

みなさんもぜひ、生徒にとって本当に良いアプローチを

いろいろと考えてみてくださいね。