ラ・イ・ブな授業!

授業準備・教材研究のヒントとなる情報を掲載します!

授業を楽しむために大切なもの⑤

みなさん、こんにちは!授業力向上委員会会長ハッシーこと、橋本雅由です。このブログでは、みなさんと「授業力向上のためのヒント」を共有してまいります。

 

 今日のテーマは……

 

「授業を楽しむ」パート5

 

です。このテーマは、前回に引き続き。ちょっと長めにあつかっていきますね。

 

皆さんの中で、

日頃の授業において、

 

「生徒の授業姿勢をもっとよくできないものか??」

 

というふうに悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

そんな方に、ちょっとお役立ていただきたいのがこの視点です。

 

②誰に対して伝えたいか、その対象を決める

 

 私はこれまでの記事の中で、授業を組み立てる手順を以下のようにお伝えしました。

 

①比喩を通して伝えたい柱を決める

②誰に対して伝えたいか、その対象を決める

③どんな材料を用いるか決める

④どのように受け手の頭や感情が動くかを想像する

⑤全員の一体感を作る場所を決める

⑥ユーモアを含める

⑦話の枕とエンディングを作る

⑧伝える言葉を選ぶ

⑨自分の授業を自分で見る

⑩身にしみこむまで繰り返す

 

今日は、その中の②についてお話していきますね。

 

この視点は、私が名古屋の全国大会にエントリーした時に作った授業の構成の手順を基に並べたものですが、

何か大きな授業のために組み上げるものでなくても、十分参考にしていただけると思います。

 

ちなみに、私が大会で優勝するために選んだターゲットは、

「小学校6年生」でした。テーマを「比喩」としたのですが、授業を大人向けの講義のように淡々としたものにならないように意識してのことです。

 

授業をするときって、「自分の普段の様子」という目に見えない殻を破って、テンションを上げて行うとうまくいくことがたくさんあるんです。

でも、ここではそういうお話ではなく、

「誰に伝えるか」を明確にすることで、その聴衆の心に響きやすい話の構成ができる。

というお話です。

 

ですが、ここで一つ内緒話。。。(笑)

 

私が「比喩」の授業をするのに想定したターゲットは確かに「小学6年生」でしたが、

 

裏に、「30~50代の教師」をターゲットとして持っていました。

 

それは、「当日の授業を聞く人たち、そして大会の審査員の人たちは、きっとこのくらいの年齢の人が多いだろう」という想定があったからです。

 

伝える対象が変われば、そのために準備する材料が変わります。

 

たとえば、相手が中学生男子が多ければ、小学生男子に対してより、「恋愛」についての話がより通りやすくなります。そのための材料として、「映画」を引用するのもありでしょう。それが小学生男子となれば、その幼さっぷりから一気にチンプンカンプンな話になりかねません。(笑)同じ恋愛の話でも、ドラえもん妖怪ウォッチなどのアニメや、映画は映画でもジブリ作品なんかを引用するほうが効果的です。

 

聴く側が知っている知識や普段接している親しみやすい事柄を授業の中で扱うことで、聴衆にとってイメージしやすい事柄がより「共感度」を高め、授業に説得力を持たせるというわけですね。

 

 このような、映像配信サービスは、お手ごろな価格で、しかもスマホで手軽にたくさんの素材を手に入れられます。映像も、「見たいシーンだけにあっという間にたどり着ける」そして「何度だって確認できる」というのもうれしいところ ♪

 

私の職場の部下は、huluに入って名探偵コナンやウォーキングデッドなどを楽しんでい

ます。人間模様や「正義とは何か」という哲学的な考察も、映画やアニメを通じて手軽

にできてしまいます。

 

ちなみに、私は、コスパの高いdTVを利用させていただいています!

大好きなHUNTER×HUNTERに登場するキャラクターの心の機微や、

ちはやふるの作品に現れる名言の数々。

数々の映画やドラマは、様々な思いを巡らせるスイッチです。

 

心が、豊かになって、授業の中の言葉が、心でいっぱいになりますよ。♪

 

もちろん、素材は至る所にありますから、ターゲットを確認したら、③の準備に上手につなげていきましょう!次は③どんな材料を用いるか決めるについてお話していきます!